2015年4月29日水曜日

休日の○○○いじり


今朝は昨日よりも空気がひんやりとして、海上はなにやら濃い霧に包まれておりました。

とはいえ、天気はとてもよかったので、外で車いじり・・・ならぬROVいじりをしました。
動作試験で気になった部分の修正と、今後の運用に向けた整備・点検です。
部品を一部交換したほか、機器の位置を微調整しました。

予想以上に強い陽差しからカメラを保護するため、タブレットのカバーでお顔を隠しました。
来月の運用が待ち遠しいです。

2015年4月28日火曜日

漁業体験?

昨日から大槌は真夏日でぽかぽか・・・を通り越して暑い日が続いております。
そんな中、今朝は地曳網調査のお手伝いをしてきました。
波打ち際に桜の花びらが。春ですね~。

船から網の端っこを受け取って、あとは船が網を繰り出しながらぐるっと囲んでいきます。
もう一方の端っこも陸側で受け取ったら、あとはみんなで網を曳いていきます。

さて、きっと網の中ではお魚さんたちがピチピチと・・・

ずんっ。
海藻がパンパンに詰まっていました。
成果は3ギンポ。

2回目は・・・
海藻の中から大きなタナゴが現れました。
他にも小魚多数。
しかし、「ピチピチ」は聞けず・・・

場所を変えてリベンジ。

こちらでは海藻は入らず、アマモの切れ端と一緒にクダヤガラ(?)が採れました。
他にもいろんな魚やイカが採れていました。
ようやく「ピチピチ」も聞くことができました~。

えっ?写真からは「ピチピチ感」がまったく感じられない?
すみません・・・ピチピチに興奮して写真を撮り忘れました。。(^^;
これでもバケツに入れるまでは、ちゃんとピチピチしてたんですよ・・・

地曳網では大きめの端脚類や等脚類も採れていました。
ちなみに、コケムシは・・・
入っていませんでした。。_(_ _;
ヒドロ虫はアマモに付いてたんですけどね・・・ざんねん。

サケの稚魚が青く輝いて美しかったです。

2015年4月25日土曜日

過去の記録

またまたしばらく更新が途絶えておりました・・・
すみません。。 _(_ _;

今月は大槌で付着板の調査を行ったりもしましたが、
その後は、研究室に篭もって過去に日本で報告されたコケムシの情報を整理しておりました。
けっこう古い記録が多いので、一度すべて新しい分類体系に更新したいなと思っています。

ただ、本気でそれをやるともっと時間がかかってしまうので・・・
それは長期計画で挑みます(^^;
今回は、現時点でまとめられるところまで整理してみました。

それにしても、日本のコケムシ研究は欧米に比べて歴史が浅いにも関わらず、
けっこう大きな仕事が数多く発表されてきた気がします。
偉大な先人達を見習って、私もがんばらねば・・・!


2015年4月7日火曜日

みんなコケムシが大好き

先日は有給をもらって、沖縄のいつもの場所でカエデコケムシ調査を行なってきました。
1月の調査時に比べて、弱って倒れている群体が多くみられました。
まぁ、中には大きくなりすぎたんじゃないかと思うような群体もいましたが・・・

そろそろ、この冬の“海底の紅葉”も終わりですね~。寂しいです。。


今回、まだ辛うじて立っている群体をいくつか観察してきました。
コケムシは、最後までいろんな生き物たちに愛されておりました。

束の中に、小さな魚が隠れています。わかりますか~?

こんなところに産卵したのは誰だ~!

2015年4月2日木曜日

草に見えても動物です

ROVの習熟訓練で、ひょうたん島の南側に見つけたコケムシ草原。
そこで初めて採集したコケムシを、さっそく研究室に持ち帰って観察してみました。

ちなみに、“草”原なんて言ってますが、コケムシは草じゃなくて動物です。
触手冠を広げて水中の微生物を食べる、正真正銘の動物 です。
それでは、そんなコケムシの健気な姿をご覧ください(≧-≦)

まずは、もさもさしていたコケムシ。

これとか・・・

これとか。

顕微鏡でみると・・・
触手冠を出していました!

石灰質の部屋から次々と触手冠が出てきます。
にょきにょき・・・
詳細な観察はこれからですが、おそらくフトトクサコケムシと思われます。
枝が節状につながっているので、この名前が付けられています。

もうちょい拡大。
並んだ触手冠が美しいですね~。
なかなか臆病で、少し揺らすとすぐに触手冠を引っ込めてしまうのですが、
そこがまた可愛いです(´ー`)

さて、今度はぷにょぷにょしていたコケムシです。

採集した群体がコレ↓
ぱっと見た目はコケムシというよりはカイメンっぽいですが、
顕微鏡で観察すると・・・
触手冠がいっぱい!

しかも・・・
なんか、すんごく長~く伸びています!
まるでラッパのようです。

こちらは炭酸カルシウムの殻をつくらない櫛口目の仲間で、
従来、ユビヤワコケムシと呼ばれていた種類です。
群体のかたちから「ユビ(指)~」という和名が付けられています。
しかし、本当にその種類なのか・・・
こちらも詳細に観察する必要がありますね。

群体を表面からみると・・・
触手冠のお花畑!

いや~本当に美しいです!!

2015年4月1日水曜日

コケムシの草原

つづいて、ROVの習熟訓練で撮影したひょうたん島沖の海底をご紹介。

ひょうたん島の南側で潜ってみました。

じつはココ、切り立った斜面があり、他とは違う生物が獲られることで昔から有名だったそうです。
センターの目の前に、こんな素晴らしい環境があったなんて・・・!

さっそくROVを潜らせてみると・・・
むむっ!
岩壁になにやらサンゴのようなものが多数くっついています!(゜▽゜

さらに崖の下まで下りてみると・・・
むむむっ・・・!
海底にもふさふさしたモノやぶにょぶにょしたモノが茂っています!
これ、じつは・・・すべてコケムシです!(≧▽≦)

コケムシの草原に転がるナマコさん
コケムシに囲まれて、きっと幸せな夢でも見ているのでしょう・・・(゜ー゜*

さて、これだけコケムシがいれば、その種類を明らかにしないわけにはいきません!
今回は練習を兼ねて、スクレーパーとスラープガンを用いて、
ふさふさした群体とぶにょぶにょした群体の両方を採集しました~(^▽^)

次回、採集したコケムシの写真をご紹介します!