2019年7月14日日曜日

河川から深海まで・・・

共著の論文が2報出ました。

Grischenko A.V., Hirose M., Schwaha T. and Chernyshev A.V. (2019) 
First record of an abyssal and hadal bryozoan fauna from the Kuril-Kamchatka Trench. 
Progress in Oceanography 176 (2019), 102130.
千島海溝の水深5134~7245 mから得られたコケムシ4種に関する記載論文です。
私はこのうち特に深い2地点から得られた2種の標本を観察しました.

Ko E-J., Gim J-S., Hong S., Jo H., Kim J.Y., Hirose M., Won D.H., Kim H-W. and Joo G-J. (2019) 
Distribution and growth of non-native bryozoan Pectinatella magnifica (Leidy, 1851) in four large rivers in South Korea. 
Aquatic Invasions (2019), 14(2): 384-396.
こちらは韓国の河川で確認されたオオマリコケムシの分布に関する論文です。
以前,淡水コケムシに関する国際シンポジウムに招待されたときのものです。

2019年7月6日土曜日

学会のハシゴ

6月は怒濤の学会続きでした・・・。

東北マリン全体会議でのポスター発表(コケムシの成長履歴)
日本動物分類学会でのポスター発表(ウミエラの分類)
国際コケムシ学会@チェコでの口頭およびポスター発表(成長履歴と摂餌生態)

国際学会でのポスター発表の様子

コケムシの発表ばかりかと思いきや、さり気なく刺胞動物の発表も行いました。
大槌で得られたウミエラの分類に関する研究で、
昨年度の4年生が卒業研究で行った研究成果です。
ついに刺胞動物デビューです。。

大槌で得られたウミエラの一種

ただ、自分がコケムシの発表をしなかったため、
今年の動物分類学会ではコケムシの発表がなくなってしまいました。。。
コケムシ研究者人口を増やさないとなぁ・・・(´。`ヾ

今回の国際コケムシ学会も、日本からの参加者は僕だけでした。
3年に一度の国際学会では、いつも沢山の刺激と元気をもらえます。
とにかく楽しかったです。
そんな中、周囲からの要望に応えて、
日本での国際コケムシ学会の開催を提案することになりました。
・・・
やっぱりコケムシ研究者を増やさなきゃ・・・!((゜゜;))