岩手県の久慈にある水族館 『もぐらんぴあ』 が、先月末に震災前と同じ場所で再開したと知り、
調査のついでにさっそく行ってみることにしました。
再開後の最初の大型連休とあって、外まで行列が…
ようやく入って石油備蓄基地の解説を見学しながら奥に進むと、いよいよ水槽が見えてきました。
最初の水槽は、「久慈の海水槽」です。
この水槽では「南部もぐり」や「北限の海女」の方々の実演が行われるようです。
大槌湾でも比較的馴染みのある光景で、思わず親近感が沸いてきました。
特にこのロープが…
付着生物研究者の血が騒ぎます。
近づいてみると、イガイ以外にもいろんなものが付着しているようですが…
ん?
この真ん中の白い塊…イガイの足糸ではない!
この群体、この個虫…ひょっとして、コケムシじゃないですか!?
しかもこの群体の形態は、松島でも得られているツブナリコケムシの仲間にそっくりです!
もし、そうだとすると、このコケムシは、、、
未記載種です。
通常こういったロープなどの係留物に付着することが多いのは、
ホソフサコケムシ(Tricellaria occidentalis)なのですが、
ホソフサコケムシはどんなに若くても、こんな風に被覆することはありません。
一方のツブナリコケムシの仲間(Amathia sp.)はというと…
若い群体はこのように被覆することをすでに確認しています。
むぅ…気になります!
手にとって観察して確認することができないのが残念です。。
海女さん、今度潜ったときに、コレ、採ってきてくれませんか…?(>人<)オネガイ
海女さん、今度潜ったときに、コレ、採ってきてくれませんか…?(>人<)オネガイ