2016年5月7日土曜日

もぐらんぴあで、潜りたい・・・

岩手県の久慈にある水族館 『もぐらんぴあ』 が、先月末に震災前と同じ場所で再開したと知り、
調査のついでにさっそく行ってみることにしました。

再開後の最初の大型連休とあって、外まで行列が…

ようやく入って石油備蓄基地の解説を見学しながら奥に進むと、いよいよ水槽が見えてきました。
最初の水槽は、「久慈の海水槽」です。
この水槽では「南部もぐり」や「北限の海女」の方々の実演が行われるようです。

大槌湾でも比較的馴染みのある光景で、思わず親近感が沸いてきました。
特にこのロープが…
付着生物研究者の血が騒ぎます。

近づいてみると、イガイ以外にもいろんなものが付着しているようですが…

ん?
この真ん中の白い塊…イガイの足糸ではない!
この群体、この個虫…ひょっとして、コケムシじゃないですか!?

しかもこの群体の形態は、松島でも得られているツブナリコケムシの仲間にそっくりです!
もし、そうだとすると、このコケムシは、、、

未記載種です。

通常こういったロープなどの係留物に付着することが多いのは、
ホソフサコケムシ(Tricellaria occidentalis)なのですが、
ホソフサコケムシはどんなに若くても、こんな風に被覆することはありません。
一方のツブナリコケムシの仲間(Amathia sp.)はというと…
若い群体はこのように被覆することをすでに確認しています。

むぅ…気になります!
手にとって観察して確認することができないのが残念です。。

海女さん、今度潜ったときに、コレ、採ってきてくれませんか…?(>人<)オネガイ