2015年9月28日月曜日

新青丸一般公開@大槌

昨日は快晴の中、大槌を母港とする新青丸の一般公開が開催されました。
虎舞や餅まき、ホタテの浜焼きなど、恒例のイベント盛り沢山でした。

久々に母港に着岸した新青丸。

沿岸センターも特設ブースを開設。
晴天に恵まれてよかったよかった。

沿岸センターのブースではパネル展示とあわせて標本展示も実施。
今回は大槌で採集された生物標本だけでなく、
新青丸の初めてのビームトロール調査で得られた深海生物標本も展示しました。

陸中弁天虎舞。
かっこいい!

ちょっとネコっぽくてかわいい虎さん。

2015年9月26日土曜日

しうり

先月から延期になっていた付着板調査を一ヵ月遅れで実施しました。


あれ?ボンデンが無い・・・
台風で流されちゃったのかな?

と思ったら・・・


海中に沈んでいました!
しうり貝(イガイ)が大量に付着して、重さで沈んでいたようです・・・(゜口゜;

おそるべし・・・付着生物。

2015年9月7日月曜日

3年分の記録

BORASに過去3年間の調査地点を入力したところ、こんな地図ができました。


数字はとりあえず登録したレコードの数なので、
種数とかサンプル数とか個体数ってわけではありません。
(将来的にはそこを目指したい・・・)

とはいえ、けっこうまんべんなく調査できてる感じです。
時期や手法が全然違うので、定量的とか経時的云々って議論は難しいですけどね~。

2015年9月4日金曜日

研究室でも、フィールドでも

BORASの基本的な利用方法では、撮影した写真をパソコンでアップロードして、
その画像に対して位置情報や日付を入力していきます。
調査で撮り貯めた生物情報の一括登録や、手持ちの標本整理で利用する場合は、
この手順となります。

一方、フィールドでBORASを利用する場合は、Android版のアプリが便利です。
スマートフォンなどのカメラで撮影した写真を直接アップロードできます。
しかも、GPS機能をONにしておけば、位置情報や日付は自動で入力されます。

たとえば、道を歩いていて変な虫を見つけたとき・・・
BORASアプリを起動して、携帯のカメラで撮影してアップロードさえすれば、
それで生物観察情報(レコード)が一つ完成するのです。

願わくば、写真だけでなく標本も登録してあると
将来いつでも情報を有効に活かせることができて良いのですが・・・
BORASでは標本の作製・登録は必須ではありません。

こうして完成したレコードには位置情報が含まれているので、
地図表示すると、このように各地点のレコード数を確認することもできます。

昨年10月のドレッジで得られた標本を登録してみました

BORASは現在、東北マリンサイエンスに限定して利用開始していますが、
将来的には研究者に限らず広い分野での利用が検討されています。

今はまだ動き始めたばかりで、不便な部分や改善の余地も沢山残されていますが、
今後それらが解決していけば、いろいろと可能性のあるシステムだと感じました。

個人的には、大槌の調査で得られた標本のデータ整理に、
BORASを利用していこうと考えています。

2015年9月3日木曜日

こけむし、登録しました。

BORASに何か生物観察情報を登録してみようと思い、
ひょうたん島のROV調査で得られたコケムシを登録してみました。


左から順に、
ROVで撮影した生息状況の写真
採集した群体のデジカメ写真
触手をひろげた姿がわかる顕微鏡写真
分類形質が写った走査型電子顕微鏡画像
です。

これら一連の写真をアップロードして、
分類群名/種名、緯度経度、水深、日付、調査方法、採集/同定者、
標本の固定/保存方法、標本の所在、などなど・・・
入力していきました。

一番上に「BORAS登録番号」が表示されているので、
これをそのまま標本番号としてラベルに記入し、管理すれば良いわけですね。


つづく

2015年9月2日水曜日

いきもの情報を登録

先週は台風の影響で海に出られませんでしたが、
BORASというデータベースを利用して、
大槌で得られた標本情報の登録・整理を行いました。

こんな感じでちょこちょこと。

BORASBiological Observation Record Archive System/BORAS)とは、
「東北マリンサイエンス拠点形成事業」によって構築された、
生物観察情報をアーカイブするためのシステムです。
(読み方は 「ぼーらす」 です。)

生物観察情報ってなんぞや?」と思うかもしれませんが、
ここでは、程度の違いはあっても、ある生き物が気になって記録した時点で、
それが生物観察情報になる・・・ようです。
BORASでは基本的に写真が観察情報のベースとなっているので、
ここでは「記録=写真+位置・日付情報」として例を挙げてみます。

たとえば・・・

「なんか変な生き物みつけた!・・・これ、なんだろう?」
『パシャッ』

「このカニよく見るけど、名前わからないんだよな・・・」
『パシャッ』

「調査で得られたこの生物が分類できれば、もっと掘り下げた議論ができるのに・・・」
『パシャッ』

「これまでに採集したコケムシの標本を整理したいな♪」
 『パシャッ』
 『パシャッ』
『パシャッ』

「調査で得られた生物写真を参加者で共有して、ここの生物種リストをつくりたい!」
 『パシャッ』
 『パシャッ』
『パシャッ』

これらの写真に位置情報や日付が加われば、
それらはすべて生物観察情報となるわけです。
(あくまで僕の理解ですよ・・・)

実際には、写真なしでも種名・位置・日付情報等のみでの登録も可能です。
標本整理など、モノがあってとりあえず番号を与えておきたい場合には便利かも。
でも、証拠が欲しいので、やっぱり写真や標本も揃えて登録してほしいな~。


つづく