2015年3月28日土曜日

ぽいぽい入れていきます

今回はROV本体だけでなく、水中で採集したサンプルを入れておくカゴも新たに作製しました。

その名も、『サンプリングゲージ』
プランクトンネットにヒントを得て、業者とともに立案・設計しました。
ROVが乗るためのプラットフォーム付きです!

これにより、モノを採集する度に浮上するという手間を省くことができます。
この新システムがどれほど活躍するのかも楽しみです!

2015年3月27日金曜日

ROVがやってきました!

先日、大槌の国際沿岸海洋研究センターに、新たな調査機器が導入されました。
遠隔操作水中無人探査機(ROV)です。

ハイビジョン撮影のビデオカメラのほか、
生き物などを採集する際に用いるマニピュレータ(ロボットアーム的なもの)、
さらに、スラープガン(吸引装置)も備えております。

あと・・・手前に出ている黒いヘラは、付着生物を剥がすためのスクレーパーです。
これで、深い海底の岩肌に固着したコケムシも採集することができるはず・・・!

このROV、今後は大槌での様々な調査で大いに活躍してくれることでしょう。

2015年3月22日日曜日

コケムシとフラクタル

沖縄での調査といえば、滞在中に市場でロマネスコを購入しました。

フラクタルの例として紹介されることが多いロマネスコ。
う~ん・・・
このボコボコ感、イタコブコケムシの群体表面に少し似ているような・・・
似ていないような・・・
ちなみに、イタコブコケムシはこんな感じ。
あれ・・・?
冷静になって見返すと、ぜんぜん似てない気がしてきました・・・(=_=;

まぁ、似てるか否かはこの際おいといて・・・(^^;
イタコブコケムシのコブ(写真の白い部分)の一つ一つは、
個虫が集まってつくった「チムニー」と呼ばれる構造です。
イタコブコケムシような被覆性のコケムシは、
そのままでは排泄物が自分の上に降り積もってしまいます。
そこで、一定の範囲に存在する複数の個虫が肛門を一方向に揃えたり、
触手の長さを変化させることで、
共同排泄口のような場所をつくっています。

排泄物やゴミはそこに集められ、そこから勢いよく遠くへと飛ばされるわけです。
(from McKinney & Jackson, 1989)

じつは、日本ではすっかり有名な淡水性のオオマリコケムシにも・・・
ほら!火山のカルデラのような部分がチムニーです!

コケムシの群体の中では、個虫が互いに協力しあっているわけです。
群体って、本当に面白いですね~。

自然界に潜む様々なフラクタル図形。
海岸線や葉っぱがその例として有名ですが、コケムシも負けてはいません。
起立性の樹状群体はもちろんのこと、
ハネコケムシやアカリコケムシといった被覆性の群体も、なかなかいい感じですよ。

2015年3月21日土曜日

キミもいたのか~

前回紹介した沖縄の砂泥底に棲息するコケムシたち。
持ち帰ったそれらサンプルを研究室で飼育していたところ、
その中にスナツブコケムシの仲間も含まれていたようです。


水槽の中で、いつの間にか空個虫を伸ばして立ち上がっておりました。

う~む・・・可愛いです(´▽

2015年3月20日金曜日

砂泥底の季節

1月に実施した沖縄でのコモチカエデコケムシ調査では、
夏には姿がみられなかった“あの子”たちも戻っていました。
(参照:あなたはだれ?


もやもやっとして分かりづらいかもしれませんが、
カエデコケムシの足下で絡まり合っている茶色い群体が、その子たちです。

どうやら沖縄では、この時期は特に砂泥底が賑わっているようです。

2015年3月16日月曜日

もなかでこけむし

ある日、研究室に可愛いもなかがやってきました。
「加賀八幡起上もなか」とおっしゃいます。

で、写真撮影をしていたのですが・・・


ん?

おっ!

おおっ!?

しゅ...出芽して群体になりました!

・・・すみません。。横にしたところ、ついコケムシの個虫に見えてしまって。
この後、もなかたちはきちんと並べて箱に戻し、美味しくいただきました。
食べ物で遊んではいけませんよね・・・はい。

「加賀八幡起上り」といえば、七転び八起きで縁起の良いものとしても有名です。
どんなに倒れても空個虫をつかって再び起き上がるスナツブコケムシのように・・・!

そして、加賀といえば、北陸新幹線が開通しましたね。
これを機に、私もまた北陸に行ってみたいです。
そういえば、北陸のコケムシってあまり報告がなかったような・・・
いつか調査もしてみたいです(^^)


2015年3月13日金曜日

分類学と電子顕微鏡

もう先月のお話ですが、2月に学部生向けの全学体験ゼミなるものが実施されました。
例年、電子顕微鏡の体験講座では珪藻の観察を行っていましたが、
今回は卓上の低真空SEMの体験講座を追加しました。

観察対象はもちろん・・・コケムシですヾ(´▽`)

とはいえ、単に操作を体験してもらうだけではもったいないので、
電子顕微鏡の仕組みや低真空SEMの利点、
さらにそれらを使った分類学的研究の例などを紹介しました。


ちなみに研究例として紹介したのは、もちろんコケムシの分類学です( ̄▽ ̄+