2014年11月6日木曜日

大槌ドレッジ調査

もう一ヵ月前のことですが、大槌で2回目のドレッジ調査を行いました。
今回は京都大学、鳥取県立博物館、和歌山県立自然史博物館、琵琶湖博物館から、棘皮動物、サンゴ、小型甲殻類の専門家が乗船。
台風の合間でしたが、今回は運良く絶好のドレッジ日和となりました。

風も波も穏やかで、難なく沖まで来れました。

まだいけるよ~とのことだったので・・・

せっかくなので、今まで網を曳いたことがない“大根”に向かいました。

さっそくドレッジ投入。

いかにも何かが潜んでいそうな切り立った斜面・・・ワクワクします!

・・・さて、今回は一回目でサンプルをたっぷり得られたので、
つづいて御箱崎沖に向かいます。
(船上作業のため写真が少なくてすみません・・・)

御箱崎沖に到着。

御箱崎を眺めながらドレッジを曳きます。

見えてきました。

よいしょ。

ぎっしり詰まっていると、重たくてなかなか持ち上がりません。

ドレッジに詰まった泥や生物をばんじゅうに洗い出します。

そして・・・
各分類群の専門家が群がります。


私たちマイナー生物の研究者は、こうして一度の調査で得られたサンプルからお互い必要な生物を探し出します。
さすが専門家が集まったことだけあって、これまで見逃していたような発見も多数ありました。

震災から3年半・・・震災後の大槌でようやくこの光景を見られる日が来ました。
今回の調査では、生きた単体サンゴやスナツブコケムシも得られました。
こうしてセンターを利用して得られた成果は、この先少しずつ発表されていくことでしょう。
同乗研究者のみなさまに心から感謝です!
私も頑張らねば~。