気がつけば、もうすぐ7月が終わろうとしています。
今月は、大槌で震災後初となる国際沿岸海洋研究センターの一般公開が開催されました。
沿岸センターは、大槌湾の蓬莱島(ひょうたん島)を目の前にした立地にあります。
4年前の震災では、3階建ての建物の3階まで波にのまれてしまいましたが、
現在は仮復旧を進めてようやく調査研究を行うための環境が整ってきました。
今回の一般公開に向けての準備では、こんな作業もありました。
津波で割れたままになっていたガラスの撤去です。
このままでは危ないですからね・・・。
震災はもう4年前のこと・・・
でも、ここにはまだ当時のままの状況が至る所に残っています。
そんな中でも、私たちは様々な規模で復旧を進め、調査研究を続けています。
今回の一般公開では、そんな姿も見てもらえればと思いました。
1階では普段の調査で実際に使っている様々な観測機器を展示。
わかりやすい解説付きでした~。
こちらは震災後に新しく建てた上屋。
この中では、いくつかの体験コーナーと共に・・・
大槌で得られた生き物の標本も展示しました。
調査で実際に使用する機材を交えて、研究の方法についても説明しました。
また、今年から導入されたROV(遠隔操作水中無人探査機)も展示。
これまでに撮影した大槌の海底の映像を上映しました。
(コケムシもバッチリ映ってます!)
上屋の隣に建った新しい飼育実験棟では・・・
水槽や研究紹介のパネルが展示されています。
大槌湾の生き物たちを入れたタッチプール
タッチプールではじっくり観察できないような小さな生き物のために、
水槽による展示も行いました。
ヒドロ虫がつくった殻を背負うイガグリホンヤドカリ・・・
の背後にサンゴコケムシ!
センターの屋上からはひょうたん島がよく見えます。
今回の一般公開、震災前の規模や盛況さにはまだまだ程遠いかもしれませんが、
これからも少しずつ発展させていきながら、毎年開催していきたいと考えています。