6月末に、大槌湾口部から沖にかけての海域で、
ドレッジとROVを使った底生生物調査を実施しました。
他大学などの研究者もお誘いしたところ、
ゴカイ、ウニ、クマムシ(&胴甲動物)を対象としている若手分類学者が集まってくれました!
調査当日は天候にも恵まれ、意気揚々と出港です!
期待に胸が膨らみます。
鏡のような水面…これ、じつは湾の外なんです!
沖に出てもまったく波がありません。
こんなに穏やかな姿を見るのは初めてです!
調査地点に到着すると、まずはCTDを使って水温や塩分などの環境データを収集。
つづいて、ドレッジを準備して投入に備えます。
ドレッジを曳く場所は事前に海底地形図などを見て決めていますが、
現地でも魚探の映像や地形図を見て、投入地点の最終判断をします。
調査中は様々な項目を記録していきます。
緯度・経度や水深の情報は、いくつかの地点でそれぞれ記録をとっていきます。
1.ドレッジ投入地点
2.ドレッジ着底地点
3.曳網開始地点
4.巻上げ開始地点
5.ドレッジ離底地点(わからないことも…)
6.ドレッジ揚収地点
このほかに、繰り出したワイヤーの長さや曳網時間なども記録します。
ワイヤーの長さは、今後、自分が別の場所でドレッジを曳く際の参考にもなります。
・・・というわけで、調査中の写真はほとんどありません(^^;
とりあえず、ドレッジで採れたものは海底の底質ごと「ばんじゅう」に入れていきます。
調査が進んでいくと、サンプルの入った「ばんじゅう」が山積みに…
陸に帰ってから、この泥の中から生き物たちを拾い集めていくわけです。
ところで、今回ある地点で、ドレッジの入り口に引っかかってきた生き物がいました。
さて、このもじゃもじゃの正体は・・・!?(答えは後日、得られたサンプル紹介の中で…)