2015年3月1日日曜日

凍った池での調査②

前回に引き続き、凍った池でのヒナコケムシ採集です。
小さな群体しか得られなかったため、昼食後に宍塚大池に向かいました。
ここは、里山の保全が行き届いており、
散歩していても気持ちが良いお気に入りの場所の一つです。

岸から池を覗いていたところ、手頃な木の板があったので拾い上げてみました。
すると・・・
いました!
しかも、午前にみつけた群体よりも立派です!

さらに驚いたことに・・・
こんな真冬にハネコケムシの立派な群体が!
こんな時期にチャミドロコケムシの群体が!

なんとヒナコケムシ以外に2種類もコケムシが得られました。
通常、ハネコケムシの仲間はこの時期は休芽(statoblast)で越冬しているはずです。
チャミドロコケムシも、冬芽(hibernacula)という状態で越冬中のはずですが・・・
予想外の収穫に、大いに盛り上がりました。

コケムシ採集をしていたところ、
宍塚の里山保全をされている及川様にお会いすることができました。
午前の採集で十分なサンプルが得られていたら・・・
午後の調査地として宍塚を選んでいなければ・・・
お会いすることはできなかったかと思うと、
懐かしい方にお会いできて、感慨深いものがありました。

調査後、池の周囲を散策しました。
カモさんたちと仲良くなりたいと思ったのですが・・・
全力で逃げられてしまいました。