昨日に続き、コケムシ観察道具の紹介。
今度は 「切る」 道具です。
まずはハサミ。
先端がゆるやかに湾曲しているものや、細かい解剖用の精密バサミなど、いろいろあります。
つづいて、替刃のメス。
こちらは大型の生物の解剖にも使います。
あと、コケムシが付着したカイメンなどを綺麗に切り分ける際にも便利です。
最後はこれ。
糸鋸の刃を適当な長さに切断したものと、デザインナイフ。
デザインナイフはそれ単体でもメスと同様の使い方ができますが、
替刃を糸鋸に替えると、小型のノコギリにもなります。
コケムシの標本調査では、電顕観察のために古い標本の枝を折る必要があります。
でも、闇雲に折ってしまうと、標本が必要以上に破損してしまう恐れも・・・
そこで活躍するのが、この小型ノコギリです!
なるべく標本の全体像に影響が少ない場所を選び、
顕微鏡下で少しずつ標本をゴリゴリと切っていきます。