[前サイトからの移設記事]
富士山が世界文化遺産に登録されて今日で一年ですね。
富士山といえば日本最高峰の山。
その末広がりの美しい姿は、まさに日本の象徴です。
富士山は信仰対象としての文化的背景も含めて世界文化遺産に登録されたわけですが、
じつは、コケムシ学者の私にとっても富士山は特別な存在なのです。
コケムシは水中にいる動物なのに、なぜ活火山が特別なのかと言いますと…
富士山五合目の小御嶽神社にその答えはあります。
駐車場からも近く、アクセス良好です。
神社の案内を開くと、そこには御祭神が記されています。
三人の神様が祀られているようです。
磐長姫命
桜大刀自命
苔虫命
…!!
苔虫…
苔虫命!?
こけむし いのち
コケムシ命っ!! \(>▽<)/
申し訳ありません。この神様のお名前は「コケムシノミコト」と読みます。
由来を神社の方に尋ねてみたところ、どうやら磐長姫命(イワナガヒメノミコト)が長生きして苔虫命(コケムシノミコト)になられたという説があるそうです。
つまり…
長生き → 苔生す → 苔生し → 苔むし → 苔虫
と変化したのが由来のようです。
ただ、他の神様だという説もあるようで、はっきりした事はわかりませんでした。
とりあえず、「コケムシの神様」ではなかったようです…残念(TT)
それにしても、当て字とはいえ「苔虫」の名を冠した神様が日本最高峰の山に座しておられて、しかもその山が世界遺産に登録されたというのは…苔虫命(コケムシいのち!)な自分としては大変嬉しいものです。
昨年、貴重な夏休みをいただいて『コケムシ巡礼の旅』で訪れた時には、心を込めてコケムシ研究の発展をお祈りしてきました。
ちなみに、恥ずかしながら、じつは富士山に行くのはこの時が初めてでした…
初めての富士山観光がこんなで本当にゴメンナサイ。。
・・・コケムシいのち!!
22 June 2014