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先月、大槌湾で付着板調査をしたときに見つけました。
付着板を吊すロープを保護していた塩ビパイプに、立派なマイタケが生えているではありませんか!
「あれぇ…お花だべ」という声も上がったくらい、本当に綺麗で立派なヒラヒラです。
とりあえず、バットに集めてみました。
どうみてもマイタケです。
けっこう柔らかくて弾力があります。
だんだん美味しそうに見えてきたので、試しに手にとって口へと運んでみました。
何を血迷ったのかと思われるかもしれませんが、
食べられるか否かという最も原始的な分類方法を試みただけで・・・
いや、きっと気温-6℃の中での潜水作業で疲れていただけです(^^;
…ん??
噛んでみると、サクサクしたかる~いスナック菓子を食べているような食感でした。
でも、味はしょっぱくて美味しくない。。
顕微鏡で観察してみると…
どうやら、このマイタケは小さな部屋がたくさん集まって…
いやいや、じつはこれも正真正銘のコケムシです!
とはいえ、大槌湾では今のところ大発生も観察されていないので、とりあえず問題はなさそうです。
この仲間には東アジアに分布する種類もいるので、詳細な観察と種分類を行って慎重に評価を行い、
今後の様子を見守っていきたいと思います。
マイタケみたいに美味しく食べられればなぁ…残念。
27 Mar. 2014